書籍の紹介：Front Door Book by Clayton Patterson (1980年代グラフィティーライターポートレート写真集)

カナダ出身のアーティスト”Clayton Patterson” 1979年よりニューヨークに移り住み、ドキュメントリー、アート、カメラマンなどの幅広いジャンルのアート活動をしています。

1980年代からロウアーイーストサイドにある自宅前に集まる、近隣のグラフィティーライター達を撮り続けた写真集。背景になるグラフィティーの描きなぐられた壁が、彼の自宅兼お店のフロントドアのようです。

The Front Door photos are a summation of everything I have ever learned. The photos are taken in front of the door at 161 Essex Street, which leads into Clayton Hats, Clayton Gallery and the Outlaw Art Museum.
This also happens to be the place I live. The front door represented two things for me: It was the Wall of Fame where I played host to many of the local graffiti writers and it was the background for many of the shots from the Hall of Fame.

The period represented is from 1985 to 2002. The vast majority of the photographs were of Hispanics who lived on the Lower East Side. The L.E.S. in the ’80s and into the ’90s was not the hip place it is today. For the most part, the photos were representative of people who lived in the section that outsiders considered dangerous and that was normally out of bounds for those who had no business being there

フロントドアの写真は私が今までに学んだ全ての集大成である。写真は、クレイトンハッツ、クレイトンギャラリー、アウトローアート美術館へとつながる、エセックス通り161番地のフロントドアで撮られたものである。

ここは私が住んでいる場所でもある。このドアは私にとって２つの意味を持つ。

ここは私が地元のグラフィティライターたちを紹介してきた「名誉の壁」であり、殿堂の写真の多くがここを背景としているのだ。写真が撮られた時期は1985年から2002年である。写真の大半は、ロウアーイーストサイド（LES）に住むヒスパニック系の人々を写したものだ。

LESは80年代から90年代にかけてはいまほど人気のある場所ではなかった。ほとんどの写真は、よそ者から見れば危険で、用がない限り足を踏み入れることのないこの地域の人々を描写したものである。