Richards’s searing photo-essay on inner-city communities devastated by the cocaine-crack epidemic brings into sharp focus the colossal failure of the “war on drugs.”
His unsparing black-and-white photographs–spliced with interviews with dealers, drug users and frustrated police officers–cover only three locales: North Philadelphia and the Brooklyn, New York, neighborhoods of East New York and Red Hook.
Yet the havoc drugs wreak on lives, families and neighborhoods–as cocaine and heroine addiction intersect with poverty, AIDS, homelessness, joblessness and the availability of guns–affects every American city.
Richards, who has won many photojournalism awards, neither condemns nor sensationalizes his subjects in his forceful documentary. This volume complements a traveling exhibit opening at Manhattan’s International Center for Photography.
クラックコカインによって荒らされたスラム街の住民を写した、リチャーズによるフォトエッセイは、麻薬撲滅戦争の大失敗に鋭く焦点をあてている。
ドラッグディーラーやユーザー、苛立った警官のインタビューをつなぎ合わせた無慈悲な白黒写真は、フィラデルフィアとブルックリン、東ニューヨークとレッドフックという、たった三つの場所によって構成されている。
ドラッグは人生、家族そして地域に破壊的な損害を与えている訳だが、コカインとヘロイン中毒者の貧困・エイズ・ホームレス状態・失業状態・銃が手に入る環境との関連性を考えれば、それはアメリカのどの都市でも起こり得ることだ。
いくつものフォトジャーナリズムの賞を獲ったリチャーズは、被写体を非難することも扇動的に扱うこともしない。
ドラッグアディクションの写真集だと、ラリー・クラーク ”Tulsa” 71年が有名ですが、この本では1980年代の東海岸のよりリアルな中毒者たちを写しています。
ユージン・リチャードらしいダークサイドなアメリカを描き、ドラッグと銃という大きな問題を取り上げています。
また服屋目線としては、この時代”Goose Down USA”レザーダウンJKTの着用率が半端なく多いなあと感じます。後日紹介する本でもやたらと目にします。
▫️COCAINE TRUE COCAINE BLUE by Eugene Richards / 1994 y / 160 pages / ¥7,480
