黒人スラム街にともに暮らし、黒人たちを撮り続けたフォトジャーナリスト吉田ルイ子――
1960年代~1970年代初期の貧困・麻薬・売春・差別に象徴されるニューヨーク・ハーレムで、人間が人間であることを取り戻すことに目覚めた黒い肌の輝きを、女性の感覚とカメラを通してた眼で捉えた異色の写真集。
初版は昭和49年に発売され現在では、入手困難(高価本)を極める吉田ルイ子の唯一の写真集が36年の月日を経て待望の完全復刻。現在活躍する多くのアーティストに影響を与えた彼女のエッセイ「ハーレムの熱い日々」(講談社)は、あまりにも名著。